タイガーアイの写真

たいがーあい

タイガーアイ

Tiger's Eye

  • 主な色
  • 色の印象金茶・茶・縞

光を当てると虎の目のような輝きが走る、「仕事運」や「決断力」の象徴として親しまれてきた天然石です。

最終更新日:

QUICK GUIDE

タイガーアイの早わかり

どんな石?
光を当てると虎の目のような輝きが走る、「仕事運」や「決断力」の象徴として親しまれてきた天然石です。
素材・系統
虎目石(タイガーアイ)/石英(水晶)
主な色
モース硬度
6.5〜7
主な産地
南アフリカ、オーストラリア、ナミビア
取扱いの要点
繊維の方向によっては割れやすい面があります。硬いものとぶつけないようにしましょう。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 タイガーアイ
鉱物種・変種名 虎目石(タイガーアイ)
別名・商業名 虎目石
英名 Tiger's Eye
分類 石英グループ(繊維状内包) 石英グループ
系統 石英(水晶)
化学組成 SiO₂ O Si SiO2
結晶系 三方晶系
モース硬度 6.5〜7 6.5 7
比重 2.64〜2.71
光沢 絹糸光沢〜ガラス光沢
主な産地 南アフリカ、オーストラリア、ナミビア 南アフリカ オーストラリア ナミビア

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

虎目石

石言葉

石言葉

特徴・意味

特徴・意味

虎の目のような金褐色の輝き(キャッツアイ効果=シャトヤンシー)を持つ石。見る角度で光の帯が動き、力強い印象を与えます。もとは青みがかったホークスアイが、地表近くで酸化することで生まれる色とされています。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

光の角度で縞模様がきらめくタイガーアイは、その「目」のような見た目から、古代より魔除け・護符として用いられてきました。古代エジプトでは神像の目にはめ込まれ、すべてを見通すまなざしの象徴とされたといわれます。古代ローマの兵士は、戦いの際の魔除け・勇気のお守りとしてタイガーアイを身につけて遠征に出たと伝えられます。多くの文化で「すべてを見通す目」「邪気をはね返す目」と結びつけられ、お守りとして大切にされてきました。鉱物的には、石英中に配向した角閃石由来の繊維状組織が光を反射することで、一筋の輝き(シャトヤンシー)が生まれます。かつてはクロシドライトを石英が置換した仮像と説明されましたが、現在は石英とリーベック閃石が割れ目の形成と充填を繰り返しながら同時に成長したとするクラック・シール形成説も有力です。主な産地は南アフリカです。 現在では南アフリカのほか、オーストラリアや中国、ミャンマーなどでも産出が確認されています。研磨してカボションに仕上げると、光の当たる角度によって輝きの筋が動いて見えるため、動きのある表情を楽しめる石として、リングやカフスなどのアクセサリーに広く使われています。 南アフリカでは20世紀初頭に本格的な商業採掘が始まり、鉄道の敷設とともに世界中への輸出が拡大しました。

南アフリカの主要な産地は北ケープ州のグリクアランド・ウェストで、19世紀後半から本格的な採掘が始まりました。市場には天然の色合いに加え、赤や青に染色して個性を強めた加工品も流通しており、選ぶ際は無処理かどうかを確認するとよいでしょう。

込められてきた願い

込められてきた願い

洞察力、決断力、邪気よけ・厄除けの象徴とされてきました。ここぞという場面で迷いを断ち切りたいとき、大事な勝負や交渉に臨むときのお守りとして親しまれ、仕事運の縁起かつぎにも選ばれます。 転職や独立など、人生の岐路に立つときのお守りとして選ばれることもあります。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

光に当てて、表面を流れるような輝き(シャトヤンシー)を楽しんだり、仕事や勝負ごとのお守りとして身につけたり。落ち着いた金茶色は、男女を問わず装いになじみます。 丸玉のブレスレットやカボションのリングなど、身につけるアクセサリーとして特に親しまれています。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

シャトヤンシー(光の帯)がくっきりと一本通り、コントラストがはっきりしたものが上質とされます。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

タイガーアイは通常、天然のシャトヤンシーを生かしてカボション研磨されます。加熱により赤褐色にしたレッドタイガーアイ、漂白後に染色した青・緑などの鮮色品が流通します。色が不自然に均一な品は処理表示を確認します。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

タイガーアイは、角閃石由来の配向した繊維状組織を含む柱状多結晶質の石英で、一本の光帯が動くシャトヤンシーが特徴です。着色ガラス、繊維状ガラス、染色石が模造します。ホークスアイは青灰色系、ブルズアイは赤褐色系の流通名で、処理の有無は名称だけでは判断できません。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「虎目石(タイガーアイ)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

主成分が石英で硬度はおおむね7ですが、多結晶質の組織や亀裂に沿って欠けることがあります。通常の光には比較的安定です。染色品は溶剤・強い日光・高熱で色が変わるおそれがあり、酸や強アルカリ、超音波洗浄を避けます。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

正面から明瞭で細く連続した光帯が石を横切り、動かしたとき滑らかに移動するかを確認します。地色の発色、研磨面の艶、裏面や穴周りの亀裂・染料だまりも見ます。鑑別書ではクォーツ質材料であることと、染色・加熱など検出された処理を確認します。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

内部の繊維状の構造がシャトヤンシー(キャッツアイ効果)を生むため、研磨面に強くこすらないよう注意して拭きます。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

繊維の方向によっては割れやすい面があります。硬いものとぶつけないようにしましょう。

タイガーアイのよくある質問

タイガーアイのよくある質問

レッドタイガーアイは天然色ですか?

加熱で赤褐色にした品が一般的です。天然色の可能性もありますが、処理の説明がない場合は販売店に確認してください。

光の筋が二重に見えるのは不良ですか?

必ずしも不良ではありませんが、価値判断では一本の明瞭な光帯が中央を滑らかに動く品が好まれます。

水洗いできますか?

無処理品は短時間の温かい石鹸水で洗えます。染色や接着が疑われるビーズは、柔らかい乾いた布を基本にしてください。

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この石の写真

タイガーアイ(加工した石) 加工した石
写真: Photolitherland / Wikimedia Commons (CC0)
タイガーアイ(原石) 原石
写真: Shannon Heinle / Wikimedia Commons (CC0)

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