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シトリン

Citrine

明るい黄色から、古くより「実り」や「豊かさ」を連想させる縁起の石として親しまれてきた天然石です。

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QUICK GUIDE

シトリンの早わかり

どんな石?
明るい黄色から、古くより「実り」や「豊かさ」を連想させる縁起の石として親しまれてきた天然石です。
素材・系統
黄水晶(シトリン)/石英(水晶)
主な色
モース硬度
7
主な産地
ブラジル、ボリビア、スペイン
取扱いの要点
購入時に天然か加熱処理かを確認しておくと、お手入れの目安がわかりやすくなります。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 シトリン
鉱物種・変種名 黄水晶(シトリン)
別名・商業名 黄水晶
英名 Citrine
分類 石英グループ
系統 石英(水晶)
化学組成 SiO₂ O Si SiO2
結晶系 三方晶系
モース硬度 7
比重 2.65
光沢 ガラス光沢
主な産地 ブラジル、ボリビア、スペイン ブラジル ボリビア スペイン

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

黄水晶

石言葉

石言葉

特徴・意味

特徴・意味

明るい黄色から、太陽や実りを連想させる石。11月の誕生石の一つとしても知られます。水晶(クォーツ)の仲間で、微量の鉄分によって黄色〜黄褐色に発色します。 天然の濃い黄色は希少で、市場に出回る多くはアメジストを加熱して発色させたものです。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

シトリンの名はフランス語のcitron(レモン)に由来します。古代ギリシャ・ローマ時代から黄色い水晶として装身具や印章(インタリオ=沈み彫りの宝石)に使われてきました。その明るい色合いが豊かな実りや黄金を思わせることから、商人や交易の場で縁起の良い石として親しまれ、後に「商人の石」「幸運の石」と呼ばれるようになりました。店先や財布に置く習わしを持つ地域もあります。天然のシトリンは産出が少なく希少で、市場に出回る多くはアメジストを加熱して黄色く変化させたものです。この加熱の技法自体も古くから知られ、長い歴史を持っています。 スコットランドでは17世紀ごろから、装飾用の柄飾りに黄水晶を用いた短剣が作られており、スモーキークォーツと並んで伝統工芸に取り入れられてきました。国によっては11月の誕生石の一つともされ、秋の実りを思わせる色合いから季節の贈りものにも選ばれています。 ヴィクトリア朝のイギリスでは、印章用の指輪の石としてシトリンが好まれ、家紋を彫り込んだインタリオに加工されました。

天然のまま黄色く発色したシトリンは非常に稀少で、かつての主要な産地であったロシア・ウラル山脈の鉱床はすでに枯渇に近いと言われています。そのため無処理の天然シトリンは、加熱処理品よりも高い評価を受けることがあります。

込められてきた願い

込められてきた願い

豊かさ、実り、前向きな気持ちの象徴として親しまれてきました。目標に向かう気持ちを明るく保つお守りや、商売・仕事の縁起かつぎとして選ばれます。「お金が増える石」ではなく、明るく前向きに取り組むためのお守りとして楽しむのがおすすめです。 新しい仕事や商売を始めるときの、幸先の良いスタートを願う贈りものにも選ばれます。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

太陽のような色を眺めて気分を明るくしたり、縁起かつぎのお守りとして財布やデスクに置いたり。明るい黄色は装いの差し色としても映えます。 指輪やペンダントなどのジュエリーとしてはもちろん、縁起物として原石を財布や店先に置く楽しみ方も広く見られます。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

色の濃淡や透明度で印象が変わります。 濃い黄色から淡いレモン色まで好みで選べます。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

天然の黄色いシトリンは比較的少なく、市場の大半はアメジストを加熱して黄〜橙色にしたものです。加熱処理は一般的で安定しています。合成水晶への着色、照射と加熱の組合せ、表面コーティングもあり得ます。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

加熱アメジスト、天然色シトリン、合成シトリンはいずれも石英です。黄色いガラスや樹脂も模造品になります。極端に濃い橙色と白い根元を持つクラスターは加熱アメジストに典型的ですが、外観だけで処理の有無を断定はできません。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「黄水晶(シトリン)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

硬度7で日常使いしやすい一方、強い衝撃と急激な温度変化で割れることがあります。強い熱や長期間の強光で色が変わる可能性があります。コーティングや充填がある場合は、薬品・超音波・スチームを避けます。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

赤みや茶色が強すぎない飽和した黄〜橙色、肉眼で目立つ内包物の少なさ、明るさを保つカット、欠けのない稜線を見ます。シトリンは比較的手頃で鑑別書が付かないことも多いですが、高額品では天然クォーツ、合成の別、検出可能な処理を確認します。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

天然のシトリンは退色しにくい一方、加熱処理でシトリン化したものは高温や強い日光で色味が変わることがあるため注意します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

購入時に天然か加熱処理かを確認しておくと、お手入れの目安がわかりやすくなります。

シトリンのよくある質問

シトリンのよくある質問

市販のシトリンは天然色ですか?

多くは加熱したアメジストです。加熱処理は広く受け入れられていますが、天然色かどうかを重視する場合は販売表示や鑑別書を確認してください。

焼けたような濃い色は偽物ですか?

偽物とは限らず、強く加熱されたアメジストであることがあります。石英であることと色の成因は別々に確認します。

毎日着けられますか?

比較的向きますが、ぶつけやすいリングでは角やガードルの欠けに注意し、運動・入浴・作業時は外してください。

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この石の写真

シトリン(加工した石) 加工した石
写真: W.carter / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
シトリン(原石) 原石
写真: Jennifer A Hogan / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

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