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とるまりん

トルマリン

Tourmaline

赤・緑・ピンクなど色の種類が豊富で、10月の誕生石としても親しまれる多彩な天然石です。

最終更新日:

QUICK GUIDE

トルマリンの早わかり

どんな石?
赤・緑・ピンクなど色の種類が豊富で、10月の誕生石としても親しまれる多彩な天然石です。
素材・系統
電気石(トルマリン)/トルマリン(電気石)
主な色
虹色
モース硬度
7〜7.5
主な産地
ブラジル、アメリカ、アフガニスタン、アフリカ諸国
取扱いの要点
帯電して細かいほこりを吸い寄せることがあります。こまめに拭いてください。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 トルマリン
鉱物種・変種名 電気石(トルマリン)
別名・商業名 電気石
英名 Tourmaline
分類 電気石(トルマリン)グループ 電気石
系統 トルマリン(電気石)
化学組成 (Na,Ca)(Li,Mg,Fe,Al)₃Al₆(BO₃)₃Si₆O₁₈(OH,F)₄ Al B Ca F Fe H Li Mg Na O Si
結晶系 三方晶系
モース硬度 7〜7.5 7 7.5
比重 3.0〜3.26
光沢 ガラス光沢
主な産地 ブラジル、アメリカ、アフガニスタン、アフリカ諸国 ブラジル アメリカ アフガニスタン アフリカ諸国

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

電気石

特徴・意味

特徴・意味

ピンク・緑・青・黒・複色など、宝石の中でも特に色幅が広い石です。10月の誕生石。一本の結晶の中で色が移り変わるものもあり、多彩さが最大の魅力です。 同じ結晶の中で色が変化する性質を持ち、成長の過程で成分が変わることでこうした多彩さが生まれます。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

トルマリンの名は、スリランカ(セイロン)の言葉「トゥルマリ(混ざった石)」に由来します。色とりどりの石が混ざって見つかることからこう呼ばれ、18世紀にオランダの商人がスリランカからヨーロッパへ伝えました。トルマリンには、熱や摩擦によって静電気を帯びる性質(焦電性・圧電性)があり、温めると灰や紙の小片を引き寄せることから、オランダでは「灰を引き寄せる石(アッシェントレッカー)」とも呼ばれました。一本の結晶で緑と赤など色が移り変わる「バイカラー」や、中心が赤・外側が緑の「ウォーターメロン(すいか)」も人気です。清朝の西太后はピンクトルマリンを深く愛し、アメリカの鉱山から大量に取り寄せたと伝えられます。色ごとにさまざまな意味が重ねられてきた、表情豊かな石です。 現在ではブラジル、アフリカ諸国、アフガニスタンなど世界各地で産出し、色の組み合わせは数百種類に及ぶともいわれます。10月の誕生石の一つとしても知られ、色数の豊富さから自分らしい一石を見つけやすい宝石です。 アメリカのメイン州では、19世紀に良質なトルマリンの鉱脈が発見され、当時の宝石ブームを支えた産地の一つになりました。

トルマリンは、結晶構造の中にさまざまな微量元素を取り込める特殊な性質を持ち、単一の鉱物種としては自然界でもっとも幅広い色のバリエーションを示すことで知られています。

込められてきた願い

込められてきた願い

心身のバランス、活力、邪気よけ、調和の象徴とされてきました。色によって託される願いもさまざまで、ピンクは愛情、緑は癒し、青は誠実さ、というように、好みの色に願いを重ねて楽しめます。 自分らしい色を見つけたい人への、誕生石の贈りものとして選ばれます。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

色の豊富さそのものを楽しんだり、一本で二色に分かれる複色(バイカラー)の景色を眺めたり。好きな色を選ぶ楽しみがある石です。 ファセットカットの指輪やペンダントなど、色を生かした宝飾品として親しまれています。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

色のバリエーションがとても豊富です。 ピンク(ルベライト)、緑、青(インディコライト)、複色など、惹かれる色と透明度で選びましょう。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

トルマリンでは色を明るくする加熱、色を変える照射が行われます。処理色は種類により熱や強光で変化することがあります。表面に達する亀裂の樹脂充填、表面コーティングもあり、パライバタイプでは処理と銅・マンガン含有の確認が重要です。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

トルマリンは複雑な組成を持つ鉱物グループで、色名や商業名だけでは種類が決まりません。色によりベリル、サファイア、スピネル、ガーネット、ガラスなどが類似します。屈折率、複屈折、分光、化学分析で同定します。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「電気石(トルマリン)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

硬度7〜7.5で日常使いしやすい一方、靱性は普通で、強い衝撃と急な温度変化で割れます。高熱で色が変化し、照射色の一部は熱・強光に注意が必要です。亀裂・充填品には超音波・スチームを使いません。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

色の種類ごとに評価が異なりますが、彩度、暗さの少なさ、透明度、色帯を生かすカット、耐久性に関わる亀裂を見ます。高額なパライバ、ルベライト、インディコライト等は、天然トルマリン、色の原因元素、処理、産地見解を鑑別書で確認します。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

比較的丈夫ですが、急な温度変化を避け、やわらかい布で拭いて保管します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

帯電して細かいほこりを吸い寄せることがあります。こまめに拭いてください。

トルマリンのよくある質問

トルマリンのよくある質問

ウォーターメロントルマリンは別の鉱物ですか?

いいえ。一つの結晶内に緑とピンクなどの色帯があるトルマリンの流通名です。

パライバは産地名ですか?

現在は一般に銅とマンガンで着色した青〜緑トルマリンの呼称として使われ、産地は別途記載されます。高額品は分析報告書を確認してください。

加熱処理は一般的ですか?

色改善に用いられます。見た目だけで判定しにくいため、価格に影響する品は処理開示を確認します。

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トルマリン(加工した石) 加工した石
写真: miyuki2228_
トルマリン(原石) 原石
写真: W.carter / Wikimedia Commons (Creative Commons Attribution-Share Alike 4.0)

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