ムオニナルスタ隕石の写真

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ムオニナルスタ隕石

Muonionalusta Pallasite

  • 主な色
  • 色の印象金属光沢+緑黄色の結晶

鉄とニッケルの中にオリーブ色の結晶が輝く、隕石の中でも最も美しいとされるタイプです。

最終更新日:

QUICK GUIDE

ムオニナルスタ隕石の早わかり

どんな石?
鉄とニッケルの中にオリーブ色の結晶が輝く、隕石の中でも最も美しいとされるタイプです。
素材区分
鉄隕石(Muonionalusta、IVA群)
主な色
硬さの目安
約4〜5(標本・部位により変動)
発見地・主な由来
スウェーデン北部ムオニオナルスタ地域
取扱いの要点
真贋の証明がある信頼できる販売元から入手することをおすすめします。 スライス標本は薄く加工されているため特に割れやすく、展示の際は専用のスタンドを使うと安心です。
隕石としての情報

隕石としての情報

隕石

ページ名・流通名 ムオニナルスタ隕石
隕石名・分類 鉄隕石(Muonionalusta、IVA群)
英名 Muonionalusta Pallasite
分類 隕石(鉄隕石) 隕石
系統 自然元素鉱物
主な構成 鉄・ニッケル合金(主にカマサイト、テナイト) Fe Ni
組織・結晶構造 金属組織。研磨・エッチング面にウィドマンシュテッテン構造を示すことがある
硬さの目安 約4〜5(標本・部位により変動) 4 4.5 5
比重 約4.5〜4.8
光沢 金属光沢+ガラス光沢
発見地・主な由来 スウェーデン北部ムオニオナルスタ地域

※隕石は複数成分からなることがあり、組成・硬さ・比重は標本や部位によって変わります。

特徴・意味

特徴・意味

パラサイトは、ニッケルを含む鉄の合金の中に、かんらん石という緑黄色の透明な結晶が散りばめられた、非常に珍しいタイプの石鉄隕石です。断面を薄くスライスして磨くと、金属の輝きの中にステンドグラスのようなかんらん石の結晶が浮かび上がり、「隕石の女王」とも呼ばれるほど美しい姿を見せてくれます。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

ムオニナルスタは、スウェーデン北部で1906年に最初の標本が発見されたIVA群の鉄隕石です。かんらん石を含む石鉄隕石の「パラサイト」ではありません。研磨面を適切にエッチングすると、鉄ニッケル合金が天体内部で非常にゆっくり冷却したことを示すウィドマンシュテッテン構造が現れる場合があります。販売品では隕石名、分類、標本の来歴、切断・エッチング・防錆処理の有無を確認します。

込められてきた願い

込められてきた願い

金属と宝石が調和して生まれる美しさから、異なる力が結びついて生まれる奇跡の象徴として親しまれています。 長い年月をかけて磨かれた美しさを大切にしたい人のお守りとしても選ばれています。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

薄くスライスされた断面を光に透かし、かんらん石の結晶が輝く様子を楽しむのがおすすめです。 スライスした断面を光に透かすと、オリビンの緑色の結晶が美しく輝いて見えます。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

かんらん石の結晶が大きく透明度が高いものほど高く評価されます。隕石の中でも特に人気が高いため、美しい断面標本は相応の価格になります。 美しいクリスタル構造が見える研磨標本は観賞用・コレクション用として選ばれ、隕石ファンや宇宙好きの方への贈り物にも向いています。 オリビン結晶の透明度が高く緑色が鮮やかなものほど宝飾質として評価され、金属部分の光沢が保たれている標本は観賞用として特に人気があります。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

ムオニナルスタ隕石では切断、研磨、酸によるエッチング、防錆剤・ラッカー・樹脂による表面保護が一般的です。隕石粉末を樹脂で固めた再構成品、地球上の岩石・金属を使った模造品、別の隕石名を付けた品もあるため、処理と来歴を分けて確認します。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分:「ムオニナルスタ隕石」は隕石名または隕石分類です。鉱物種名ではなく、複数成分を含む標本名です。

鑑別書の記載:鑑別機関や標本状態により表現は異なりますが、素材・鉱物の同定名、天然/合成/人工の別、検出された処理が基本です。複数成分の素材では、主成分や「岩石」「化石」「隕石」「天然ガラス」「生物由来素材」などの記載になり、商品名がそのまま結果名になるとは限りません。

産地判定との違い:素材・鉱物鑑別は「何であるか」を調べ、産地判定は内包物、分光、微量元素、来歴資料などから「どこ由来か」を検討する別の作業です。鑑別できても産地を断定できない場合があり、流通名だけでは産地証明になりません。

家庭で確認できる範囲:色、模様、光沢、気泡、接着境界、染料だまり、欠けや錆は観察できますが、真贋・処理・産地の確定はできません。硬度を確かめるために商品を引っかく、酸を付ける、火であぶるなどの傷付け検査は、標本を損ない、有害な粉塵・蒸気を生じる可能性があるため避けます。

名称・鑑別の補足:「ムオニナルスタ隕石」は隕石名または分類名で、複数鉱物・金属を含む標本名です。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

鉄分を含む部位は水分、塩分、汗で錆び、石質部との境界や風化部から崩れることがあります。
超音波洗浄:原則として使用しません。内部亀裂、層、接着、含浸、錆、脆い共生鉱物を悪化させる可能性があります。
スチーム洗浄:原則として使用しません。熱と急な温度変化により、割れ、変色、接着・樹脂の劣化が起こる可能性があります。
薬品:酸・アルカリ・漂白剤・アルコール・アセトン・研磨剤を避けます。金属を含む標本では錆や変質、生物由来素材・炭酸塩では溶解のおそれがあります。
日光・熱:長時間の直射日光、高温の車内、ドライヤー、暖房器具の近くを避けます。退色、乾燥、酸化、樹脂・塗料の軟化が起こる場合があります。
安全な基本手入れ:処理不明品は柔らかい乾いた布を基本とし、水洗いの可否が確認できる場合だけ短時間のぬるい石鹸水を使い、すぐに十分乾燥させます。

具体的な取扱い:超音波・スチーム・水洗いは避け、汗・塩分を乾いた布で除き、十分に乾燥させます。薬品、湿気、急熱、長時間の直射日光を避け、防錆処理の種類を確認します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

色:名称・種類として自然な発色、色むら、退色、染料の集中を確認します。
透明度:透明度の高さを一律に価値とせず、素材本来の組織、層、模様、光沢が明瞭かを見ます。
内包物・組織:標本ごとに成分が変わるため、構成鉱物、化石組織、金属・岩片、風化、亀裂、接着修復を確認します。
カット・仕上げ:正面の見え方、対称性、研磨の艶、縁の欠け、過度な薄さ、穴周りの亀裂を確認します。
処理開示:天然/合成/模造/人工の別、染色、加熱、照射、含浸、充填、コーティング、接着、再構成の有無を販売表示と鑑別書で照合します。
鑑別書:高額品では、販売名だけでなく同定結果、変種・素材区分、処理コメント、重量・寸法、レポート番号を確認します。産地は別の検査・意見であり、記載がない鑑別書もあります。

品質確認の順序:①色と模様の自然さ、②透明度または素材本来の組織、③内包物・構成成分・亀裂・修復、④カット・研磨・接着、⑤天然/人工の区分と染色・含浸・充填・コーティング・再構成の開示を確認します。複合素材は標本ごとに成分が変わるため、固定した化学式や硬度だけで評価しません。

お手入れ方法

お手入れ方法

やわらかい布で拭いて保管します。金属部分がさびないよう、湿度の低い環境で保管してください。 金属部分は湿気で錆びやすいため乾燥した場所で保管し、オリビン部分は衝撃に弱いので落下させないよう注意します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

真贋の証明がある信頼できる販売元から入手することをおすすめします。 スライス標本は薄く加工されているため特に割れやすく、展示の際は専用のスタンドを使うと安心です。

ムオニナルスタ隕石のよくある質問

ムオニナルスタ隕石のよくある質問

ムオニナルスタ隕石は鉱物名ですか?

単一鉱物名ではなく、地球外由来の岩石・金属標本の名称または分類です。

家庭で本物か判別できますか?

外観から不自然な色、接着境界、気泡、染料だまり、錆などは観察できますが、真贋・処理・産地の確定はできません。傷を付ける硬度試験や酸・火を使う試験はせず、重要な品は専門機関へ依頼してください。

超音波洗浄やスチーム洗浄は使えますか?

処理、亀裂、接着、共生鉱物が不明な品には使いません。柔らかい布を基本とし、素材と処理が確認できる場合だけ、その石に適した方法を選びます。

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この石の写真

ムオニナルスタ隕石(加工した石) 加工した石
写真: 石しるべ (石しるべ)
ムオニナルスタ隕石(原石) 原石
写真: R. Tanaka / Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0)

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