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ひすい

翡翠

Jade

東洋で古来「徳」や「守り」の象徴として最も大切にされてきた、縁起の良い緑の天然石です。

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QUICK GUIDE

翡翠の早わかり

どんな石?
東洋で古来「徳」や「守り」の象徴として最も大切にされてきた、縁起の良い緑の天然石です。
素材・系統
翡翠(硬玉ジェダイト)/ケイ酸塩鉱物
主な色
モース硬度
6.5〜7(硬玉)
主な産地
ミャンマー、日本(糸魚川)、グアテマラ
取扱いの要点
染色や加工がされたものもあります。長時間の日光や薬品を避けてください。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 翡翠
鉱物種・変種名 翡翠(硬玉ジェダイト)
別名・商業名 硬玉、ジェダイト、ジェイド
英名 Jade
分類 輝石(硬玉)/角閃石(軟玉) 輝石
系統 ケイ酸塩鉱物
化学組成 NaAlSi₂O₆(硬玉) Al Na NaAlSi2O6( O Si
結晶系 単斜晶系
モース硬度 6.5〜7(硬玉) 6.5 7
比重 3.30〜3.38(硬玉)
光沢 ガラス光沢〜脂肪光沢
主な産地 ミャンマー、日本(糸魚川)、グアテマラ ミャンマー 日本

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

硬玉、ジェダイト、ジェイド

石言葉

石言葉

特徴・意味

特徴・意味

深い緑で知られ、東洋でもっとも尊ばれてきた石。日本では縄文の昔から加工され、2016年に日本の「国石」に選ばれました。硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)があります。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

翡翠は、日本人がもっとも古くから大切にしてきた石のひとつです。新潟県の糸魚川は世界有数の産地で、縄文時代の人々はここで採れた翡翠を加工し、大珠や勾玉を作りました。弥生・古墳時代には、まつりごとの象徴として各地の遺跡や古墳から出土しています。中国では古来「玉(ぎょく)」と呼ばれ、金以上に尊ばれ、硬く加工が難しいことから、磨き上げる手間そのものが価値とされ、徳・高潔・不老長寿の象徴として皇帝や貴人に愛されました。中米でも、オルメカ・マヤ・アステカの文明が翡翠を金より重んじ、仮面や装飾に用いました。洋の東西で、深い緑が「徳」と「永遠」の象徴とされてきた石です。 「翡翠」には硬玉のジェダイトと軟玉のネフライトという鉱物学的に異なる二つの素材があります。糸魚川で縄文時代から利用された翡翠は主にジェダイトを主体とする硬玉で、日本の翡翠文化と深く結びついています。ネフライトも「翡翠」と呼ばれてきましたが、成分と産状はジェダイトとは異なります。 日本の皇室に伝わる宝物の中にも、古墳時代の翡翠製勾玉が代々受け継がれてきたものがあると考えられています。

硬玉(ジェダイト)の中でも、鮮やかなエメラルド色で透明感の高い最高級品は「インペリアルジェード」と呼ばれ、主にミャンマーのカチン州でのみ産出する、翡翠の中でも特別な評価を受ける品種です。

込められてきた願い

込められてきた願い

徳、長寿、家庭の繁栄、災いからの守りの象徴とされてきました。家族の健やかさや、誠実に生きることを願うとき、人生の節目に寄り添う石として親しまれ、世代を超えて受け継がれてきました。 長寿や健康を願う、敬老の贈りものとしても親しまれています。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

深く落ち着いた緑の色合いと、しっとりとした質感を楽しめます。勾玉やリングとして、日本の伝統を感じながら身につける楽しみ方もあります。 勾玉や指輪、彫刻品として、日本や中国で古くから加工されてきました。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

緑の濃さと、透明感(半透明のものは高品質)、しっとりした質感で選びます。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

翡翠には、ジェダイトをワックスのみで仕上げたA貨、酸で漂白してポリマー含浸したB貨、染色したC貨、B+C処理などの市場区分があります。ネフライトにも染色、含浸、ワックス、表面処理があります。処理名は販売地域で用法が揺れるため鑑別書の文章を確認します。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

「翡翠」はジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の二素材を含む総称です。蛇紋石、クォーツァイト、染色カルセドニー、ガラス、樹脂等が模造・類似します。見た目や音、手触りの民間判定は確実でなく、赤外分光・屈折率・比重等で確認します。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「翡翠(硬玉ジェダイト)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

硬度はジェダイト6.5〜7、ネフライト6〜6.5程度ですが、微細結晶が絡む構造により非常に高い靱性があります。それでも強打で欠けます。B貨・C貨は熱、酸、溶剤、超音波で処理材が劣化するため、温かい石鹸水を基本にします。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

ジェダイトでは色、透明度、きめ(結晶粒の細かさ)、均一さ、カット、亀裂を見ます。鮮やかで半透明なインペリアルグリーンは希少です。鑑別書ではジェダイトかネフライトか、天然色、漂白・樹脂含浸・染色・ワックス等の処理を必ず確認します。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

靭性が高く比較的丈夫ですが、やわらかい布で拭き、直射日光を避けて保管します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

染色や加工がされたものもあります。長時間の日光や薬品を避けてください。

翡翠のよくある質問

翡翠のよくある質問

A貨なら最高品質ですか?

A貨は主に未含浸・未染色の処理区分で、色や透明度の品質等級ではありません。A貨でも品質と価格には大きな幅があります。

硬玉と軟玉はどちらが本物ですか?

ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)はどちらも国際的にjadeとして扱われます。ただし市場価値と特性は異なるため素材名を確認します。

音を聞けば本物と分かりますか?

確実ではありません。形状、厚み、ひび、金具でも音が変わるため、破損リスクのある打音試験をせず鑑別書を利用してください。

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写真: -Hadsuki-
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