ジルコンの写真

じるこん

ジルコン

Zircon

強い輝きを持つ宝石で、12月の誕生石として知られる石です。地球最古の鉱物としても注目されています。

最終更新日:

QUICK GUIDE

ジルコンの早わかり

どんな石?
強い輝きを持つ宝石で、12月の誕生石として知られる石です。地球最古の鉱物としても注目されています。
素材・系統
風信子石(ジルコン)/ケイ酸塩鉱物
主な色
透明
モース硬度
6.5〜7.5
主な産地
カンボジア、スリランカ、オーストラリア、タンザニア
取扱いの要点
強い輝きを持つ一方で、縁が欠けやすい性質があります。ぶつけないよう丁寧に扱い、ほかの硬い石と擦れ合わせないよう保管してください。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 ジルコン
鉱物種・変種名 風信子石(ジルコン)
別名・商業名 風信子石
英名 Zircon
分類 島珪酸塩鉱物(ジルコン) 島珪酸塩鉱物
系統 ケイ酸塩鉱物
化学組成 ZrSiO₄ O Si Zr ZrSiO4
結晶系 正方晶系
モース硬度 6.5〜7.5 6.5 7 7.5
比重 3.90〜4.73
光沢 ガラス光沢〜金剛光沢
主な産地 カンボジア、スリランカ、オーストラリア、タンザニア スリランカ オーストラリア タンザニア

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

風信子石

特徴・意味

特徴・意味

ダイヤモンドに迫る強い輝きを持つ宝石。無色のほか、青や黄、赤褐色など色も豊富です。地球上で最も古い鉱物としても知られます。 強い輝きを持ちながら硬度はやや低めで、指輪よりもペンダントやピアスなど傷つきにくい使い方が向いています。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

ジルコンの名は、ペルシャ語で「金色」を意味する語に由来するとされます。強い輝きと多彩な色を持ち、無色のものはダイヤモンドの代わりとして古くから用いられてきました。中世ヨーロッパでは、眠りを助け、旅人を守るお守りとされたと伝えられます。鉱物としてのジルコンは、オーストラリアで見つかったものが約44億年前と測定され、地球上で最も古い鉱物として知られています。近年は、加熱処理によって澄んだ水色に発色させた「ブルージルコン」が人気で、合成石のキュービックジルコニアとは別の、天然の宝石です。 無色の天然ジルコンは、19世紀までダイヤモンドの代用として広く使われてきましたが、20世紀にダイヤモンドの鑑別技術が確立すると、ジルコン自体の魅力が見直され、独自の宝石として扱われるようになりました。12月の誕生石の一つでもあります。 スリランカでは、ジルコンが古くから「サファイアに似た石」として区別されずに扱われてきた歴史があります。

ジルコンは結晶内にごく微量のウランを含むことがあり、この性質を利用して岩石の年代を測定する「ウラン・鉛年代測定法」に使われる、地質学上たいへん重要な鉱物としての顔も持っています。

込められてきた願い

込められてきた願い

安らかな眠り、旅の安全、誠実さの象徴とされてきました。心身を休めたいとき、旅立ちを控えたときに寄り添う石として親しまれています。 旅立ちの前に、安全を願うお守りとして身につける人もいます。 旅立つ人への、安全と無事を願う贈りものとして選ばれます。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

ダイヤモンドに迫る強い輝きと、青や黄、赤褐色など多彩な色を楽しめます。きらめきの強さは、ジルコンならではの魅力です。 ファセットカットの指輪やピアスなど、輝きを生かした宝飾品として親しまれています。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

色(無色・青・黄・赤褐色)と輝き、透明度で選びます。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

青色ジルコンの多くは褐色系原石の加熱で得られます。無色化や他色への加熱もあり、色によっては強い光で変化する場合があります。コーティング品も別途注意します。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

ジルコンは天然のケイ酸ジルコニウムで、キュービックジルコニアとは別物です。強い複屈折によるファセットの二重像と高い分散が手がかりですが、ガラス、サファイア、CZ等との確定には検査が必要です。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「風信子石(ジルコン)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

硬度は約6〜7.5ですが脆く、稜線が摩耗・欠けやすい石です。急熱、強い衝撃、超音波を避け、青色など加熱品は長時間の強光や高熱にも注意します。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

色、透明度、輝きと分散を生かすカット、稜線の摩耗、欠け、サイズを見ます。鑑別書では天然ジルコン、加熱等の処理、色の安定性に関する注意を確認し、CZとの名称混同を避けます。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

輝きは強いが劈開があり欠けやすいので、衝撃を避けて保管します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

強い輝きを持つ一方で、縁が欠けやすい性質があります。ぶつけないよう丁寧に扱い、ほかの硬い石と擦れ合わせないよう保管してください。

ジルコンのよくある質問

ジルコンのよくある質問

ジルコンはキュービックジルコニアですか?

いいえ。ジルコンは天然にも産する鉱物、CZは人工生産される別物です。

青色は天然色ですか?

市場の青色ジルコンは加熱品が非常に多く、処理表示を確認します。

ダイヤモンドのように丈夫ですか?

輝きは強いものの脆く、ファセット稜線が欠けやすいため扱いは異なります。

COMMUNITY BOARD

ジルコンの情報交換掲示板

掲示板を見る

購入前の確認、保管・手入れ、鑑別、産地、標本観察などを利用者同士で共有できます。禁止表現の自動判定を通過した投稿と返信はすぐ公開されます。

まだ公開中の投稿はありません。最初の情報を投稿できます。

新しく投稿する →

この石の写真

ジルコン(加工した石) 加工した石
写真: -Hadsuki-
ジルコン(原石) 原石
写真: Robert M. Lavinsky / Wikimedia Commons (Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0)

RELATED STONES

関連する石