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おにきす

オニキス

Onyx

  • 主な色
  • 色の印象黒・漆黒・つや

深い黒のつやが美しく、古くから「守り」のお守りとして親しまれてきた天然石です。

最終更新日:

QUICK GUIDE

オニキスの早わかり

どんな石?
深い黒のつやが美しく、古くから「守り」のお守りとして親しまれてきた天然石です。
素材・系統
縞瑪瑙(オニキス)/カルセドニー(玉髄)
主な色
モース硬度
6.5〜7
主な産地
ブラジル、インド、ウルグアイ
取扱いの要点
染色品は長期間の日当たりで色が薄くなることがあります。天然か染色かを確認しておくと安心です。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 オニキス
鉱物種・変種名 縞瑪瑙(オニキス)
別名・商業名 縞瑪瑙
英名 Onyx
分類 石英グループ(瑪瑙・玉髄) 石英グループ
系統 カルセドニー(玉髄)
化学組成 SiO₂ O Si SiO2
結晶系 三方晶系(潜晶質) 三方晶系
モース硬度 6.5〜7 6.5 7
比重 2.55〜2.65
光沢 ガラス光沢〜ろう光沢
主な産地 ブラジル、インド、ウルグアイ ブラジル インド ウルグアイ

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

縞瑪瑙

石言葉

石言葉

特徴・意味

特徴・意味

深い黒の縞瑪瑙(しまめのう)。引き締まった黒から「意志」「守り」の象徴とされてきました。本来は黒と白の縞を持つ石ですが、現在は黒一色のものを指して呼ぶことが一般的です。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

オニキスはギリシャ語で「爪」を意味します。ギリシャ神話では、まどろむ美の女神ヴィーナス(アフロディーテ)の爪を、愛の神エロス(キューピッド)が矢で切り、その爪が地に落ちて石になった、という物語が残ります。古代ローマやギリシャでは、層になった黒と白の縞を生かして、横顔などを浮き彫りにした装飾「カメオ」や、印章用の「インタリオ」の素材として大いに珍重されました。黒くつややかな見た目から、喪服に合わせる装身具(モーニングジュエリー)や、邪気をはね返す魔除けのお守りとしても各地で用いられてきました。引き締まった黒は、気持ちを律したいときの石として親しまれています。 市場に流通する漆黒のオニキスの多くは、本来やや灰色を帯びた縞瑪瑙を、より均一な黒に見せるために古くから染色したものです。この技法は古代ローマの時代にはすでに知られていたと伝えられ、天然の黒よりも均一な色合いが求められる装身具・印章の用途に合わせて発展してきました。 第一次世界大戦の兵士たちの間では、黒いオニキスを身につけて無事の帰還を願う習慣があったとも伝えられます。

貝殻状に割れる黒瑪瑙とは別に、鍾乳石が固まってできた「オニキスマーブル」(メキシコ産の縞模様の石材など)と呼ばれる建材があり、鉱物としては方解石で全く異なるものです。装飾品を選ぶ際は、この二つを混同しないよう注意が必要です。

込められてきた願い

込められてきた願い

強い意志、自制心、ぶれない心、邪気よけ・厄除けの象徴とされてきました。誘惑に流されず目標を貫きたいとき、気持ちを引き締めたいときのお守りとして親しまれます。落ち着いた黒は、節目や勝負どきの装いにも合います。 人生の節目に、気持ちを引き締める贈りものとしても選ばれています。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

引き締まった黒を装いのアクセントにしたり、お守りとして身につけたり。光沢のある黒は、フォーマルにもカジュアルにもなじみます。 数珠やブレスレット、指輪の石など身につける形が中心で、印章やカメオの素材としても使われてきました。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

つやと黒の深さで選びます。 縞模様を生かしたカメオやサードオニキス(赤褐色と白の縞)など、種類もさまざまです。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

宝石流通でいうブラックオニキスは、カルセドニーや縞瑪瑙を糖液・酸処理などで黒く着色したものが非常に一般的です。天然の均一な黒色は少なく、染色を前提とする市場もあります。表面コーティングや樹脂製の模造品もあります。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

鉱物学的なオニキスは平行な縞を持つカルセドニーですが、流通名では無地の黒いカルセドニーにも使われます。黒色ガラス、樹脂、黒曜石、ジェット、染色ハウライト等が類似します。光沢、比重、屈折率、拡大検査で区別します。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「縞瑪瑙(オニキス)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

カルセドニーとして硬度6.5〜7で、へき開がなく比較的丈夫です。ただし落下で欠け、ビーズ穴周りは割れやすくなります。染色品は強い光・熱・アルコールやアセトンで退色する可能性があるため、薬品と超音波洗浄を避けます。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

均一な黒、透かしたときの色むらの少なさ、鏡面に近い研磨、傷・欠け・穴周りの亀裂を確認します。黒いことだけでは天然色の証明になりません。鑑別書ではカルセドニーであることと、通常行われる着色の記載を確認します。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

黒と白の縞模様は染色によるものも多く流通しています。直射日光を避け、やわらかい布で拭いて保管します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

染色品は長期間の日当たりで色が薄くなることがあります。天然か染色かを確認しておくと安心です。

オニキスのよくある質問

オニキスのよくある質問

黒いオニキスはほとんど染色ですか?

宝飾市場の均一なブラックオニキスは着色カルセドニーが一般的です。処理品でも適切に表示され、価格に反映されていれば通常の流通品です。

黒曜石と同じものですか?

違います。オニキスは微細な石英結晶からなるカルセドニー、黒曜石は火山ガラスです。

汗や香水に強いですか?

日常の汗は柔らかい布で早めに拭き、香水・除光液・アルコール消毒液との直接接触は避けてください。

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この石の写真

オニキス(加工した石) 加工した石
写真: W.carter / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)
オニキス(原石) 原石
写真: Aomorikuma / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

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