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モルガナイト

Morganite

やわらかなピンク色が上品で、「やさしい愛」や「絆」の象徴として親しまれる天然石です。

最終更新日:

QUICK GUIDE

モルガナイトの早わかり

どんな石?
やわらかなピンク色が上品で、「やさしい愛」や「絆」の象徴として親しまれる天然石です。
素材・系統
緑柱石のピンク変種(モルガナイト)/ベリル(緑柱石)
主な色
ピンク
モース硬度
7.5〜8
主な産地
ブラジル、マダガスカル、アフガニスタン、アメリカ
取扱いの要点
強い日光で色あせすることがあります。長時間の日当たりは避けてください。
鉱物としての情報

鉱物としての情報

単一鉱物・鉱物種

ページ名・流通名 モルガナイト
鉱物種・変種名 緑柱石のピンク変種(モルガナイト)
別名・商業名 緑柱石
英名 Morganite
分類 緑柱石(ベリル)グループ 緑柱石
系統 ベリル(緑柱石)
化学組成 Be₃Al₂Si₆O₁₈(Mnで発色) Al Be Be3Al2Si6O18(Mn Mn O Si
結晶系 六方晶系
モース硬度 7.5〜8 7.5 8
比重 2.71〜2.90
光沢 ガラス光沢
主な産地 ブラジル、マダガスカル、アフガニスタン、アメリカ ブラジル マダガスカル アフガニスタン アメリカ

※鉱物データは一般的な代表値です。産地や個体により異なる場合があります。

別名・流通名

別名・流通名

緑柱石

特徴・意味

特徴・意味

やわらかなピンク〜サーモン色のベリル(緑柱石)。アクアマリンやエメラルドと同じ鉱物の仲間で、ピンクのものをモルガナイトと呼びます。 エメラルドやアクアマリンと同じベリルという鉱物の仲間で、微量のマンガンによってピンク色に発色します。

名前の由来・歴史・文化

名前の由来・歴史・文化

モルガナイトは、ピンク色のベリルとして1910年に整理され、宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツが、宝石の収集家でもあったアメリカの大富豪・銀行家ジョン・ピアポント・モルガン(J.P.モルガン)にちなんで名づけました。アクアマリン(水色)やエメラルド(緑)と同じベリルの仲間で、やわらかなピンクやサーモン色が特徴です。近年、その優しい色合いと上品な輝きから、婚約指輪などにも選ばれ、人気が高まっています。日本では2021年に4月の誕生石に加えられました。 主な産地はブラジル・マダガスカル・アフガニスタンなどで、大きな結晶が採れることでも知られています。淡い色合いのため、加熱処理によってよりピンクみを強めたものも多く流通しています。 マダガスカルでは、発見された当初この石は地元でピンクベリルと呼ばれ、宝石名として定着する前は無名の石でした。

名づけ親のクンツは、J.P.モルガンがアメリカ自然史博物館の宝石コレクション充実に多額の寄付をしていたことに深く感謝しており、その功績を称える意味を込めてこの石に彼の名を贈ったと伝えられています。

込められてきた願い

込められてきた願い

やさしい愛情、思いやり、円満な関係の象徴とされてきました。大切な人との関係を育てたいとき、やさしい気持ちでいたいときに寄り添う石として親しまれ、婚約や記念の贈りものにも選ばれます。 婚約や結婚など、人生の節目を祝う贈りものとして選ばれています。

日常での楽しみ方

日常での楽しみ方

やわらかなピンク〜サーモン色と、ベリルらしい澄んだ輝きを楽しめます。上品な色は、肌になじみ装いを優しく見せます。 ファセットカットの指輪やペンダントなど、上品な宝飾品として親しまれています。

選び方と購入前の確認点

選び方と購入前の確認点

ピンク〜サーモン色の色みと透明感、輝きで選びます。 多くは加熱処理で色を整えています。 色が淡いものでも、上品な色合いは普段づかいのジュエリーとして十分楽しめます。 価格は、状態・サイズ・見た目の品質・処理の有無・由来資料・加工品質・販売条件によって変わります。購入時は価格だけで品質を判断せず、商品説明、処理開示、寸法・重量、返品条件を確認してください。

一般的に行われる処理

一般的に行われる処理

モルガナイトは黄味・橙味を減らしてピンク色を整える加熱処理がほぼ常態化しており、通常は安定しています。照射色は不安定な場合があります。まれに表面に達する亀裂の充填やコーティングがあります。

名称区分・鑑別名・類似素材

名称区分・鑑別名・類似素材

モルガナイトはピンク〜橙ピンクのベリルです。ピンクトルマリン、クンツァイト、ピンクサファイア、合成スピネル、ガラスが類似します。非常に淡い品では照明と背景で色が大きく変わって見えるため、標準的な光で確認します。

名称・鑑別の補足:鉱物種名・宝石変種名・商業名は同じとは限りません。このページの鉱物学上の表示は「緑柱石のピンク変種(モルガナイト)」で、鑑別書では鉱物種、変種、天然/合成の別、検出された処理を確認します。

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

洗浄・光・熱・薬品・加工時の注意

硬度7.5〜8で靱性も良好ですが、強い衝撃と内部亀裂には注意が必要です。通常の加熱色は安定し、光にも比較的安定です。高熱で色が変わる可能性があるため修理時は外し、充填品には超音波・スチームを使いません。

具体的な取扱い:超音波・スチームは、亀裂・含浸・充填・コーティング・接着がなく、その石種で安全と確認できる場合だけ使用します。不明なら使いません。薬品、急熱、長時間の直射日光を避け、ぬるい石鹸水が安全と確認できる場合だけ短時間洗浄します。

品質5項目と鑑別書の確認点

品質5項目と鑑別書の確認点

淡くても明瞭なピンク〜サーモン色、色の均一さ、透明度、カットの輝き、カラットを見ます。大粒が得られるため、サイズより色の彩度が価格を左右しやすい石です。鑑別書では天然ベリル、検出された加熱・充填等の処理を確認します。

品質確認の順序:①色、②透明度、③内包物と表面到達亀裂、④カット・研磨、⑤加熱・照射・染色・含浸・充填・コーティング等の処理開示を分けて確認します。高額品は販売名だけでなく、鑑別書の鉱物種・変種・天然/合成・処理コメントを照合します。

お手入れ方法

お手入れ方法

マンガンによって桃色に発色したベリルです。長時間の直射日光は退色のもとになるため避けて保管します。

取扱い・安全上の注意

取扱い・安全上の注意

強い日光で色あせすることがあります。長時間の日当たりは避けてください。

モルガナイトのよくある質問

モルガナイトのよくある質問

モルガナイトはほとんど加熱されていますか?

市場品では黄味を除く加熱処理が非常に一般的です。通常は安定していますが、処理の説明を確認してください。

色が薄いのは低品質ですか?

色の濃さは重要ですが、淡いパステル色も好まれます。色の均一さ、透明度、カットとの調和を総合します。

クンツァイトより丈夫ですか?

一般にモルガナイトはへき開の影響が少なく日常使いしやすい一方、どちらも強い衝撃は避ける必要があります。

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この石の写真

モルガナイト(加工した石) 加工した石
写真: Adorable786 / Pixabay (Pixabay License)
モルガナイト(原石) 原石
写真: Sailko / Wikimedia Commons (Creative Commons Attribution 3.0)

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