PRACTICAL GUIDE

天然石・合成石・模造石・再構成石の違い

「人工だから偽物」「天然なら無処理」という単純な区分ではありません。合成宝石は天然対応物とほぼ同じ化学組成・結晶構造を人為的に作ったもの、模造石は外観を似せた別素材、処理石は天然素材へ色・透明度・耐久性などを変える処理を施したものです。

判断のポイント

  • 天然:自然界で形成された素材。無処理を意味しない
  • 合成:天然対応物と本質的に同じ組成・構造を人工的に成長させたもの
  • 模造:外観を似せた別の石、ガラス、樹脂など
  • 再構成:粉末・小片を樹脂等で固めたもの
  • 処理:加熱、照射、染色、含浸、充填、コーティング等を施した素材

該当する主な石

同じ石名でも、亀裂、処理、接着、セッティング、産地や標本状態により性質は変わります。個別ページの注意事項も確認してください。

価値は区分と開示で判断します

合成・人工素材にも技術的、意匠的な価値があります。問題になるのは、素材区分や処理を隠して天然無処理品として販売することです。名称、素材区分、処理、重量、寸法を販売表示と鑑別書で照合します。

鑑別書で確認する箇所

同定結果、鉱物種・変種、天然/合成/人工の別、処理コメント、検査の限界を確認します。産地は通常の同定とは別の検査で、記載されないこともあります。

よくある質問

合成石は偽物ですか?
天然産ではありませんが、天然対応物と本質的に同じ組成・結晶構造を持つ人工結晶です。正しく「合成」と開示されていれば、それ自体は不正な表示ではありません。
天然石なら処理されていませんか?
天然石にも加熱、染色、含浸、充填、照射、コーティングなどが行われる場合があります。天然かどうかと処理の有無は別に確認します。

参考資料